高知県 横倉山・鳥形山・牧野植物園観察旅行

    2013年8月27日・28日 シニア自然大学校植物科武田尾・武庫川G+2名=10名

     27日 新大阪7:35発ひかり491号=岡山駅着8:24 8:51発南風3号=高知駅11:29着
 
レンタカー2台で横倉山自然の森博物館へ13:30着。
学芸員Y先生のガイドにより館内説明〜横倉山へ

                 

悲劇の幼亭、安徳天皇が眠ると言われる横倉山、安徳宮の右手奥には牧野博士が発見命名
 した「ヨコグラノキ」の標本木がある。正面に見えるのは「馬鹿だめし」と言われる石灰岩の断崖。

    
   第三駐車場からの登山口 14:30スタート 
       
      登山道 14:37

     
 杉原神社 14:50
   
     安徳水 15:00
                 
   今回の一番大きな目的である「コオロギラン」、運良く沢山観察出来ました。........   
    薄暗い杉林の杉葉の中から草丈5p位 花は7〜8mmで茎の先端に1〜3個。....
ガイドのY先生に教えて貰わないと見付けるのは到底困難。................................
          観るのも撮影も這いつくばって息を止めての重作業。(県絶滅危惧1A類)............................................
15:00〜15:30
  「高さ5cm内外で小さい1本立ち。花は黄緑色で直径1cm位。腐葉中に生える
 蘭で、まれに産する。明治22年9月牧野富太郎、吉永虎馬、矢野勢吉郎の
  一行が横倉山の頂上付近で昼食中に吉永が足元で発見。その標本を牧野が
 ロシアのマキシモヴィッチ博士に送って鑑定を依頼し、明治23年2月に新属
との返事をもらい、明治24年に発表。和名は花弁の色と感じをコオロギの
羽根に見立てたもの。横倉山のタイプ植物。」............」..................................................
(横倉山の自然見てある記から)
    

    

    

    

     

         16:00 安徳天皇陵墓参考地
          帝の御稜は、歴代天皇の御稜と同型のもので、昭和元年、安徳天皇御稜参考地
         として国から指定を受け、高知県下唯一の宮内庁所管地として陵墓守が置かれ
祭司料も下賜されている。.................................................................................
     (安徳天皇横倉山御潜幸物語から)
        

      

     16:15〜16:30 畝傍山展望所へ ここから横倉宮・馬鹿だめしが眼前に
                 
 
       

    

        16:40 安徳天皇を祀る横倉宮へ
      

      

      横倉宮の右手奥の険しい岩場にヨコグラノキの標本木がある。....................
       推定樹齢は160年と言われ大木の為、花は観察出来ないが下に赤い実が
落ちていました。....... .........................................................................................
       手前味噌ながら花や実を観察するには我々の地元武田尾のヨコグラノキ..
が最敵だと感じました。.....................................................................................
      

    

   馬鹿だめし
  横倉宮の奥に約4億年前の石灰岩で出来た高さ約80メートルの断崖があり
 大変危険な為普通の人は近付ずかないが敢て足を運ぶと“馬鹿者”とされ
        「馬鹿か否かを試す」意味から “馬鹿だめし” と呼ぶ。......................................................................                    
                 
    馬鹿の一人
                                  
                                       
   横倉山で出合えた植物たち


         アオテンナンショウ

         アカガシの大木

          アケボノソウ

           イワシデ

          イワツクバネウツギ

          オオバクロモジ

           ギンバイソウ

          クサアジサイ

クサヤツデ

          コミヤマスミレ      

          シコクママコナ

          スダジィの大木

           ツチアケビ

           ツルシキミ

           トチバニンジン

            ハイノキ

     ヤマホウズキ(県絶滅危惧1A類)

            ミヤマウズラ

            モミジガサ

            ヤマジオウ

       リスが食べたモミの実

宿泊した「しもなの郷」
 廃校となった下名野川小学校を、宿泊を兼ねた多目的な交流施設としてリニューアルしたもの。....
   卒業生や地域出身者はもちろんのこと、都会の人たちにも大勢利用してもらうことのできる.....................
新しい場所をめざしています。2005年4月のオープン以降、地域においては周辺の環境整備...
にも盛んに取り組んでおり、「地域づくり」に対する意識も高まってきています。........................................
こうした活動に、ご支援・ご協力 をお願いするとともに、皆様の「里帰り」をお待ちしております。
(しもなの郷ホームページ抜粋)
風光明美な中津川渓谷沿いに立地し、1泊2食6,300円、1,000円も追加すれば
食べきれない程の御馳走だ。   温泉であればなお良かった・・・贅沢は言うまい。

 

 

                 
28日 鳥形山へ8:00出発
昨夜宿の人に鳥形山への道順を訪ね、カーナビで出てくるコースは工事で通行止めの為
裏道を通ることにする。通常なら2〜30分の処、1時間以上掛って駐車場へ9:00着。...........
しかも今日.は日鉄鉱業の石灰岩採掘発破作業の為11:30までに下山しなければならない
とのこと。..駐車場から散策道の森の中を観察しながら登ること2時間、下山時間が気にな
り山頂までは行かず途中で引き返す。ここでの必見は牧野博士がここで発見したと言う.....
「トリガタハンショウズル」,花の時季は春なのでせめて果実をと探すが蔓ばかりで発見出来
ず。もうひとつは「ヨコグラツクバネ」、果実と落ちた後の赤い花糸が観察出来ましたが特徴
の短い筈の花柄が長く、ツクバネソウとの中間種のようだ。....................................................................


左手に見えるのが日鉄鉱業の採石場、散策道の途中で撮影

葉だけのトリガタハンショウズル


花(果)柄が極端に短いと言われるヨコグラツクバネ
を探していましたが、少し長く普通のツクバネソウ......
よりは短いので中間種?。........................................................
果実が落ちた後の花糸?が赤く綺麗でした。...............




その他の観察植物

オオバクロモジ

カタヒバ(下山中)

コクワガタ?

サルナシ これだけ太ければい祖谷の葛橋にも使えそう

コフウロ?

キバナナノアキギリ

シラヤマギク

チゴユリ

ツルアジサイ

ナガバノコウヤボウキ

ハナビゼリ

ヒメシャラ

ヒメシャラの果実

ブナの実

ミヤマカラマツ

モミジガサ

ヤマアジサイ

ユキザサ

アキチョウジ
石灰岩採石の鉱山なので仕方ないが、
発破作業の時間制約(11:30までに下山)
があり、頂上まで登れなかったのが残念。

  下山後R33沿いの河原で弁当、 高知の牧野植物園へ


      
14:00 高知県立牧野植物園へ


高知が生んだ「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士の業績を顕彰するため
博士逝去の翌年1958年(昭和33年)4月、高知市五台山に開園。建物は建築家.... 
内藤廣氏の設計で木のぬくもりを活かすため県内産の杉材を使用されている。... 







あまりにも沢山の植物があり、しかも最後の観察地で残暑も厳しく疲れ気味で
全部を記録するほどの気力も無く、早々に涼しい館内喫茶へ。.................................
 
写真に撮った植物だけを掲載します。

アコウ

オトコヨウゾメ

カンザブロウノキ(ハイノキ科)

クロバナバナ

シタキソウ(ガガイモ科)

シナノアキギリ

シロバナクズ

スダレギボウシ

トビカズラの豆(実)

トビカズラ 5月の花(H氏撮影)

トラノオスズカケ

ナギの実

ハナノキ(甲山公園と同じ雌雄両性?)

ハマボウの実

ヒギリとクロアゲハ?

ヒメイタビの花嚢

ビロードムラサキ

ボタンボウフウを食べるキアゲハの幼虫

マルバチシャノキ

スズムシバナ





閉園17:00前に退出し、高知駅へ レンタカーを返しお土産や弁当を買い込んで
18:37発南風26号=岡山から新幹線さくら572号=新大阪着22:21帰阪。........
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