ランタナの色の変化

クマツヅラ科の小低木 別名シチヘンゲ

花冠の色が咲き始めの黄色から赤色へ
変化する、吸蜜虫は黄色(カロチノイド)
を好み、吸蜜は黄色の花冠に集中する
のは何故か?

“虫媒受粉が終わると赤色(アントシア
ニン)に変え、未受粉の黄色花冠へ誘う”
との説は物語としては面白いが科学的
立証が難しい。
植物の色はクロロフィル(緑)の中に
カロチノイド(黄色)が有り、これが分解
してアントシアニン(赤色)に変化する。
と教えてもらった。

何故色が変化するのか実物で立証実験
してみよう。



外側の花冠は開花後時間
が経ち赤くなったもの
黄色の花冠に黒チエックを
入れたものは開花直後
内側四角いのは未開花。
2021.10.31.10:57から開始


ホシホウジャクの吸蜜は黄色の
花冠に集中していたがたまには
赤色花冠に来ることも有り。


ランタナの前に立つと人の気配で沢山
のホシホウジャクが集まる(5〜6匹)




シジミチョウも黄色の花へ


ツマグロヒョウモンは赤へ


咲き始めの黄色花冠の構造
雄蕊の葯が弾けていない。


赤色になった花冠





室内に入れた黄色の花冠、虫媒受粉は
不可
能、未受粉なので赤くならないか?
自家受粉もありうるか?


11月2日10:40 48時間経過後


開花後24時間以上経過
すれば全て赤くなる



3日間72時間経過




自家受粉実験

@屋外袋掛け実験

既開花のものは子房も全部
撤去して透明の袋を掛ける
これでも結実するかどうか?






A枝を室内に入れて実






自家受粉実験結果

@屋外株の枝に袋掛けで虫や風を遮断
A枝を室内に入れて虫や風を遮断....


@A共自家受粉で結実する。


屋外で自然に咲いた花には
開花後2〜3週間で20〜30個結実する



株によって生態はマチマチ

隣家ダイエーの株は開花と同時に
赤くなり虫もあまり寄り付かないので
殆ど結実していない。実ができない。
こう言う株もあります。
2021.11.2.8:07


赤くならない株も有り結実しない
自家受粉もしない?


コバノランタナは結実しない
(つるランタナ)


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